書籍・雑誌
『ガザの空の下』 藤原亮司 著 dZERO2016☆☆☆☆潮 写真家の著者がガザ地区で取材中イスラエルからの銃撃を受け、手を少し怪我するところから始まります。その後、著者は何回もガザやヨルダン川西岸を訪れますが、その度にガザの知人が死んでいたり、無気…
『リバー』 奥田英朗 著 集英社2022☆☆☆☆潮 群馬の桐生市と栃木の足利市で連続して起こった若い女性の全裸河原殺人事件を追うミステリーです。しかも、10年前に同じような事件が起きて、警察は犯人を検挙できていない。648ページもありました。読者に犯人はか…
『派遣添乗員ヘトヘト日記』 梅村達 著 フォレスト出版2022☆☆☆仁 50歳を過ぎて添乗員になり、今まだ現役派遣添乗員のエッセーです。想像していた通りというか、大学生の時に2本だけですがツアーコンダクターのアルバイトをしていたことを思い出し、そうだっ…
『6カ国転校生ナージャの発見』 キリローバ・ナージャ著 集英社2022☆☆☆☆潮 ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダを転校したことにより、戸惑った経験をもとに、座席や給食、体育の方法など6カ国を比較して分析しています。 とても面白いです…
『清明』 今野敏 著 新潮社2020☆☆☆☆余 こんな警察幹部いるわけがないと思いながら、痛快に読めました。人としてこうありたいと単純に思いました。公安はそんなに甘くないよなとも思いました。
『ナパーム弾の少女 五〇年の物語』 藤えりか 著 講談社2022☆☆☆☆余 あの、ベトナム戦争の有名な写真の少女。その後も生きていて、あの写真を撮った写真家とも交流が続いているそうです。著者が、写真の少女であるキム・フックさんや、あの写真を撮ったニック…
『ブッダの一生』 笑い飯 哲夫 著 ヨシモトブックス2022☆☆☆☆余 M1とかもほとんど見ない私は、笑い飯というお笑いコンビの名前さえ知りませんでした。この本は、ブッダの一生について、時折ギャグ?も入れながら、大変分りやすく書いてあります。悟りを開くあ…
『マレー半島美しきプラナカンの世界』 イワサキチエ・丹保美紀 著 産業編集センター2007☆☆☆☆小 「プラナカン」とはマラッカ、ペナン、シンガポールに主に住む、もとは中国系でマレー系とも混血した人々を指すそうです。男性を「ババ」、女性を「ニョニャ」…
『秘密のミャンマー』 椎名誠 著 小学館2003☆☆☆余 古い本ですが、私もミャンマー行ったことがあるので懐かしくなりました。ミャンマーの人々が優しいのは、仏教による信心深さからなのでしょうか。それと、多民族国家故に、相手の意図するところを察知する力…
『辺境を旅行けば日本が見えた』 伊藤千尋 著 新日本出版社2012☆☆☆小 朝日新聞の記者だった人のエッセイです。この人の本は昔『太陽の汗、月の涙』という南米の本を読んだことがありました。 パタゴニア、ボルネオ、アイスランド、捕鯨船、ロマのルーマニア…
『校長、お電話です!』 佐川光晴 著 双葉社2015☆☆☆☆☆余 佐川氏の作品はほぼ全て読んでいるつもりでしたが、この本は読んでいませんでした。 結構感動しました。金八先生的で、そんなにうまくいくわけないよなとは思いました。でも、あちらこちらに私の心を…
『秘境添乗員』 金子貴一 著 文芸春秋2009☆☆☆☆小 最初、秘境とか言っても所詮添乗員として行けるところはしれているから、その程度の本だと思って読んでいました。 しかし、この本、中盤から完全に著者の自分史です。 小学校時代はいじめられ、中学校は不登…
『富士五湖氷穴の殺人』 梓林太郎 著 実業之日本社文庫2014☆☆☆余 昨年のOMMの舞台の近くだったので、読んでみました。娯楽推理小説として、まあ面白かったですが、なぜ殺す必要があったのかが、最後でも全く理解できませんでした。 昨年のOMM、何年か前に参…
『新・冒険論』 角幡雄介 著 集英社2018☆☆☆小 最初の方はなるほどと思って刺激的に読めましたが、後半は繰り返しにしか思えず苦痛でした。やはり、彼の本は、実際に経験したものの書下ろしが一番です。 冒険がシステムの内側に入り、スポーツ化してしまって…
『フェイクフィクション』 誉田哲也 著 集英社2021☆☆☆☆仁 首無し死体と新興宗教。娯楽作品として面白かったです。昨年出版されていますので、統一教会の問題を予言するような面があります。 『ダークツーリズム入門』 イースト・プレス 2017☆☆☆小 日本国内と…
『アルプス・プロヴァンスの小さな旅』 秋本和彦 著 東京書籍1995小☆☆☆ アルプスやプロヴァンスの適当な旅行記と思ったら、ローヌ川を源流から河口までかなり忠実に下る旅行記でした。様々な引用も多く、描写も詳しく面白かったです。ただ、今となっては少し…
『サンティアゴ巡礼の道』 檀ふみ・池田宗弘・五十嵐見鳥 著 とんぼの本2002余☆☆☆ サンチャゴでコンポステーラ巡礼について、3人がそれぞれ別の角度から写真入りで説明せいているので、この巡礼について客観的によくわかりました。 サンチャゴが「聖ヤコブ」…
『五五歳のときに登った山山』 本多勝一 著 朝日新聞社1997☆☆☆☆余 古い本です。久々に本多勝一の本を読みました。八甲田山、パキスタンのギルギット周辺など、私自身が行ったところは特に興味を持って読みました。 本多勝一独特の言い回し。 「パキスタン人…
『ただいま雲の上』みなみらんぼう 著 山と渓谷社1999☆☆☆☆仁 20年以上前の本です。でも、ゆっくり登る山の楽しみ方は変わっていないのかもしれません。 やはり、外国の山に行ってみたくなりました。キナバル山、カナディアンロッキー、ネパール、ニュージー…
『フィンランド 幸せのメソッド』堀内都喜子 著 集英社2022☆☆☆☆潮 幸福度ランキングで5年連続世界一のフィンランド。その秘密をジェンダーギャップの少なさ、教育、企業精神などから良い面も悪い面も正確に最新情報で説明してくれている本です。10年前のフィ…
『ウクライナ戦争日記』 24人のウクライナ人 著 左右者2022☆☆☆☆☆潮 2022年2月24日でどの方も生活が一気に激変しています。特にハルキウなど激戦地にに住む人の日記には物凄い緊迫感があります。それでも、これを書けた方たちは生きることの出来た方たちなの…
『イスタンブールで青に溺れる』 横道誠 著 文芸春秋2022☆☆☆☆潮 著者はドイツ文学の准教授ですが、40歳ごろに自閉スペクトラム症と診断され、その自分の状況を理解したうえで、今まで自分が旅して来た諸都市の旅行記を分析して書き直した作品です。様々な外…
『一号線を北上せよ』 沢木耕太郎 著 講談社2003☆☆☆余 7つの紀行エッセイ集です。ベトナムの一号線をはじめ、各国の1号線を北上するのかと思ったら、一号線はベトナムだけで、あとはかなり脈絡のない作品の結合になっています。 深夜特急の様な過激さは少し…
『とりのほんね』 磯崎哲也 監修 東京書店2022☆☆☆☆余 インコたちの気持ちを分かりやすく説明している本です。今まで分かっているつもりでいたけれど、知らないことも多々ありました。この本を読んでから、少しは真面目に放鳥しようと思いました(パソコン見…
『海が見える家』 はらだみずき 著 小学館文庫2017☆☆☆余 ミステリーだと思って読んだら小説?でした。父の突然の死の結果、海沿いの別荘地で田舎暮らしを始めそうになる若者のお話です。けっこうほのぼのとします。ただ、父の性格が家族に対してと別荘地の人…
『日本車敗北 EV戦争の衝撃』 村沢義久 著 プレジデント社2022☆☆☆余 世界は完全にEVに向かっているのに、日本だけガソリンとHV(ハイブリッド)から発想からして抜け出せていないと著者は警告しています。 EVにHVやPHVはヨーロッパなどではEVには…
『五色のメビウス』 信濃毎日新聞社 編 明石書店2022☆☆☆☆☆余 外国人労働者問題について、コロナ禍の実態に迫ったルポです。技能実習生、特定技能1号・2号、留学生、ブラジルなどの日系人、外国人花嫁、入管での非正規滞在など外国人労働者の問題を、大変丁寧…
『日本クマ事件簿』 塩見正孝 発行人 三才ブックス2022☆☆☆☆余 明治から今日(2021年)に至る、熊による人の殺人事件を、新聞記事などを掘り起こしほぼ全て載せています。 苫前の三毛別はその中でもやはり群を抜いて凄惨な事件だったと再認識しました。 また…
『そうだったのか!アメリカ』 池上彰 著 集英社文庫2009☆☆☆☆潮 アメリカについて、大変分りやすく書かれています。自分は知っているつもりでも知らなかったことが多数ありました。自分の方が知っているかもと思う部分も1割くらいはありました。分かりやすい…
『イスタンブールからバスに乗って』 澁澤幸子 著 恒文社2001☆☆☆☆小 トルコ語が話せる日本人女性が、イスタンブールからアイワルク、ベルガマ、アッソス、チャナッカレ、イズミール、マニサ、サリーリ、アフィヨン、ウスパルタ、エーイルディール、アンタル…