『ホームレスでいること』 いちむらみさこ 著 創元社2024☆☆☆☆☆余
これは、なかなかすごい本でした。読む前は、学者か研究者が何人かのホームレスに話を聞いて、そこから問題点などをまとめたものかと思っていました。
著者のいちむらさんは、ずっとホームレスを続けている女性でした。ホームレスだからこそ、本当の自由を手に入れることが出来たのだと、本気で思っている方です。そして、物々交換カフェ「エノアール」やホームレス女性の集まり「ノラ」などを気軽にこだわらずに企画実行したりしています。
ある意味、ホームレスの社会はアナーキズムを体現している場なのではないかとさえ、私は思いました。
何とも不思議な、魅力的な本です。