ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」については『キャパの十字架』という本にまとめられていますが、この本はそれ以外のキャパの撮った写真について、沢木さんがその場所に行き、同じアングルの建物などを探し、特定出来たら同じアングルで現代の写真を撮りながら、それぞれの場所についてのキャパの回想をしていくという作品です。
沢木さんのキャパへの思いが伝わってくると同時に、特にヨーロッパは石造りの建物が多く、キャパの時代の建物が結構残っていて驚かされます。
私もキャパの写真集を持っていることもあり、この本に載せられていない他の写真のイメージもあったので、大変興味深く読むことができました。
『北緯四三度からの死の予告』 西村京太郎 著 徳間文庫1994-2012☆☆☆
読みやすい十津川警部の娯楽ミステリーでしたが、最後は随分あっさりという感じでした。