『日本車敗北 EV戦争の衝撃』 村沢義久 著 プレジデント社2022☆☆☆余
世界は完全にEVに向かっているのに、日本だけガソリンとHV(ハイブリッド)から発想からして抜け出せていないと著者は警告しています。
EVにHVやPHVはヨーロッパなどではEVには入れずに廃止する方向になっているけれど、日本はHVも含めてEV化だと勘違いしているそうです。
そして、EV化のためには自然エネルギー(特に太陽光)の大幅増加と、小さくて容量の大きい固定化電池の開発が必要だとしています。
この本を読んで、EVが今までの自動車と違って、メーカーでなくても形をプロデュースして車体やバッテリーのメーカーを下請け的に統合する会社が主体になってきていることを知りました。
また、良い悪いは別にして(私は地球温暖化対策とは言っているけれど、EV化は所詮、資本主義の新たなる商品開発に過ぎないと思っています)世界はEV化に大きく舵を取っているのは間違いなさそうです。
単に自動車産業だけではなく、エネルギー問題も含めて考える良いヒントとなる本ではありました。