『サラリーマン2.0週末だけで世界一周』 東松寛文 著 河出書房2018☆☆☆☆高
面白かったです。「社畜寸前」状態から、NBAの試合を見るために初めて行った海外旅行で「地球の歩き方」を持っていくの忘れ、開き直ったところから旅の面白さに目覚めます。
2016年には3か月で5大陸18か国を飛び、その偉業がマスコミなどにも取り上げられ有名になっていきます。
この本を読んで、仕事も一生懸命やっている(ふりをしている?)けれど、週末の遠征(旅行)が生活の中心になっている私と発想が似ていると思いました。
週末の休みや有休を取るために、平日の仕事を残さない様に、仕事を先取りして処理するようになった(結果として仕事が早いと言われるようになった)のも私と同じです。同僚や上司の理解をうまく得ようとする方法も少し似ています。
似ている人の本を読むと、かえって不機嫌になる事もあるのですが、この本ではそうなりませんでした。私も著者も、日本全国がこういう風になればいいのにと思っている部分も共通しているので、そういう意味では「働き方改革」が本来の労働者が持てる権利の行使を普通に出来て、誰もが生き生き出来る社会になることを広める本として大いに共感します。
東京と北海道では直行便の数で北海道は不利ですが、私もまだまだ週末旅行に行ける工夫ができるのではないかとも思いました。
『向田理髪店』 奥田英朗 著 光文社2016☆☆☆高
多分、舞台にしているのは夕張?北海道の田舎町で、町おこしを何とかしようとしたり、あきらめていたり、そんな様々な人間関係がほのぼのと描かれていて、何ともほっとする面白さがありました。