羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

『トンネルの森1945』『奇跡の本屋をつくりたい』『途中下車はできません』

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『トンネルの森1945』角野栄子 著 角川書店2015☆☆☆仁

 東京に住んでいて埼玉北部に疎開した10歳の少女の物語。戦争の怖ろしさが10歳の少女と同化した気持ちでとても伝わってきます。著者は『魔女の宅急便』も書いているのですね。でも、疎開先は何となくトトロのイメージでした。

 

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『奇跡の本屋をつくりたい』 久住邦晴 著 ミシマ社2018☆☆☆☆☆仁

 札幌琴似にあったくすみ書房。妻は小さいころに行ったことがあるそうですが、私は存在も知りませんでした。こんな凄い本屋さんがあったなんて。そして、もう、存在しないし久住さんも亡くなってしまったなんて。「中学生はこれを読め」とかのキャッチフレーズは見たことがあった気がしますが、それも久住さんがオリジンだったのですね。何だか、パワーを頂きました。

 

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『途中下車はできません』 山本巧次 著 小学館2019☆☆☆☆仁

 北海道のいくつかの小さな鉄道駅を舞台にしたミニミステリーです。美馬牛駅、北浜駅、音威子府駅、落石駅、札幌駅が舞台。美馬牛は自動車ですが、そこ以外は私は全て自転車(ブルベ)で行ったことがあり、親近感を持って読みました。

 短い短編ミステリーがそれぞれ独立していると思ったら、最後、札幌駅で出会うのですね。ほのぼのとしたミステリーで面白かったです。

 

 今日は、本来ならば湧別原野クロスカントリースキー大会の日でしたが、中止となったため、インコと一緒にほぼ一日中家にいて本を読んでいました。