羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

  今日はルスツで北海道としては第一回目のウルトラオリエンテーリングが行われました。距離は50キロです。

 実は朝5時スタートの尻別岳を登るトレランが同日開催されており、そちらの方が参加者は多かったです。そして、この20kmのトレランと50kmのウルトラオリエンテーリングの両方に参加することも可能です。

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

 私はそんなことはしませんでしたが、3人の強者が、この両方にチャレンジしました。M浦さんとO西さんとA井さんです。M浦さん、O西さんはトレランを3位、2位でフィニッシュ。1時間ほどのレストの後、ウルトラオリエンテーリングに参加です。

 今回のウルトラオリエンテーリングは、長野県では行われているものの北海道では初開催。出場者はソロの部と男女混合チームの部。全部でも15名ほど。

 しかし、参加者名簿を見て、3位入賞も難しいと思っていました。北大生数名、北大OB2名、そして両方参加のスーパーマン3名。20km山を走ってきて疲れは当然あると思いますが、80kmのトレランレースとかで上位の人たちの力は底無しです。若者には長い距離だけに勝てる勝機はあるかもと思っていましたが、二人は無理と思っていました。

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

 スタートは9時。ルスツのセブン前から。スタートしてすぐに私はダッシュし、トップに立ちました。北大生追いかけてこない。追いかけてくるのはやはりM浦氏。

 国道沿いで下り基調ということもありますが、4分19秒くらいで最初の3kmを走ります。最初のチェックポイントに1位で通過。区間賞です!しかし、すぐ後ろからM氏が…。

 この後、9km地点の第一給水所までトップを守りますが、徐々に差は少なくなっていきます。給水所で一瞬一緒になりますが、コンデンスミルクを水で流し込み、すぐにスタート。

 「抜かれるな。でもここまでトップとは善戦したな」などと思っていましたが、舗装路の登りで差が拡大していきます。

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

 15km地点くらいからは、後ろの視界からM氏は消えました。そこは洞爺湖畔へ向かう林道です。ランシューズでしたが、あまり石が靴底で痛いということも無く、快調に飛ばしました。

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

 余裕が出て来て、写真も撮りました。私の装備は軽量でした。

第一回ウルトラオリエンテーリング優勝

 洞爺湖も見えて来ました。

 洞爺湖水の駅周辺はお祭りが行われていました。

 そこから国道への登り。ここも5分半から6分くらいで何とかペースをあまり落とさずに行けました。

 28kmの折り返し地点はサイロのドライブイン。北大生がスタッフであちこちの給水ポイントで待っていてくれます。スタッフ情報では2位と12分差とか。すぐ後ろに迫ってきていると思ったので意外でした。

 折り返しからは雨が激しくなって来ました。M氏とすれ違いましたが、足は少し重そうに見えました。

 しかし、30kmを過ぎると、いつものマラソン大会と同じで、私のペースも落ちてきました。どこかで追いつかれるなと思いながら、それでもとにかく歩くことだけはしない様に走り続けました。

 42km地点の最後のチェックポイントで3時間50分くらい。フルマラソンの距離ですが、食べ物を持ちながらマラソンとしてはかなり起伏のある道を走ったことを考えるとまあまあかもしれません。

 その後の長い直線で振り向くと、誰もいません。このあたりから勝利を確信しはじめました。あとは攣ったりしない様に気をつけながら、歩かない事です。

 ゴールは4時間53分。GPS時計の距離は51.3kmありました。

 M氏とは20分ほどの差、O氏とは1時間ほどの差。圧勝してしまいましたが、彼らは20kmのトレラン後ですから、別な競技と言っても過言ではありません。それでも、最後まで歩かなかった自分を褒めていいのかなと思っています。