新しい白雲岳避難小屋の中でも、まるで真冬の吹雪の時の様な風の音が夜の間ずっとなり続けていました。
朝、あわよくばご来光と考えていましたが、朝からガスと風。ゆっくり朝の用意をして8時前に小屋を出発しました。
元々考えていた予定では、ご来光を見に白雲岳に登り、その後、緑岳・赤岳を登って銀泉台に降りる予定でした。しかし、この爆風の中ではどこにも登る気にならず、15:30の銀泉台のバスを待つのも面倒なので、黒岳からそのまま降りる事にしました。
朝、あいかわらず強風ですが、小屋のトイレと背後に緑岳です。
小屋の水場です。小屋では4リットルのペットボトルを貸してくれるので、便利でした。
白雲小屋さようなら。
白雲分岐。今日は白雲岳も赤岳も雲の中でした。
北海岳まで来ても、雲の中。さらに爆風です。
北海岳から黒岳方向にお鉢を下っていたら、突然、黒岳・佳月岳が見えました。
と、思ったら、2分後くらいにはこの状態です。風も強いです。
黒岳石室手前です。
黒岳石室には、結果的に前日に黒岳から登ってきたのとほぼ同じくらいの時刻に着いたので、管理人さんが「今日も登って来たの?」と聞いてくれました。私の事を覚えていてくれた様です。昨日の行程を話すと、「あの風の中を?」と言われました。
この5日間連続して強風で、こういうことは珍しいそうです。
黒岳山頂です。7合目から山頂までの記録会だかを行っているのにぶつかり、下山する人とこれから登って来る人がけっこういて、大変でした。
黒岳山頂から層雲峡側に少し降りると、さっきまでの爆風と雲はどこえやら、ぽかぽか陽気に変わります。凄い変化です。
リフトと並行している7合目から5合目への登山道です。
ここで、今日の日付のロープウエーの往復チケットを拾いました。何故登山道に落ちているのでしょうか?
そのままもらってロープウエーで下ってしまおうかと一瞬思いましたが、とりあえず5合目のロープウエーの駅に届けました。
そして、ロープウエーと並行している登山道を降ります。ここが想像以上によく整備されていて、もう今後、登りも下りもロープウエーに乗る必要は無いと思いました。
最後の急斜面の緑のコケが付いた石だけは少し怖かったですが、本当によく整備された登山道でした。
ロープウエー駅近くの登山口です。
最後の部分の軌跡です。
ロープウエー駅の駐車場で終了。
塩分と水分を補給できる気がするのか、何故かラーメンが食べたくなります。
ロープウエー駅に割引券のある黒岳の湯に入り、終了です。
昼過ぎにこの日の活動は終わってしまいました。
今回、シューズはアルトラのトレランシューズを使いましたが、スパッツも付けたので結構快適でした。下りで靴ひもを締めると、地下足袋に少し近い感じになります。そのせいか、足底は大丈夫でしたが、右の膝が少し痛いです。1日目の小屋の中では痛みは全く感じなかったので、下りだと思います。20年以上前にバレーボールのブロック練習ばかりした時になったのに似ていますので、下りの衝撃が良くなかったのかもしれません。それほどの痛みではありません。
■記録
白雲岳避難小屋~21分~白雲岳分岐~37分~北海岳~55分~黒岳石室~休憩込み20分~黒岳山頂~27分~7合目~1時間04分~登山口~4分~ロープウエー駐車場
13.1㎞の行程、3時間50分。登り390mですが、下りは1718mありました。