羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

RAA(青森走行会)を振り返って

 昨日ゴールしたのが19時過ぎで、話したりシャワー浴びたりしてブログ書き始めたらいつの間にか寝ていました。f:id:kiyatchi:20200824231040j:plain

  上はRAAM参加条件クリアに挑戦する3人です。彼らは6時にサポートカーとともにスタート。

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 我々走行会参加者8名は6時半スタートです。

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 走り出してすぐに先頭集団に入りましたが、皆速いです。

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  天気はあいにくの小雨。曇りの予定でしたが、ほぼ1日ずっと雨でした。

 まもなく先頭集団はK君、F君と私の3人になります。F君とはロッキー1200や北海道600を一緒に走ったことがありましたが、その頃彼はMTBでの参加。ロードに乗り換えた彼は別人の様に速かったです。

 3人の中で私だけが年寄りで引くことは出来ず付いて行くのがやっと。小雨、無風に近い中、100㎞地点で3時間19分でした。久々のスピード感でした。

 私は飲みのが無くなり大湊のコンビニで離脱。

 一人になって下北半島の南西端まで一人旅。そこから北上すると、急な登りになりました。

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 登り10%だとか12%だとかが続きます。私には39-25しかギアがありません。最初引き足を使って回していましたが、早々にダンシングをすることとなりました。途中にサルがいました。

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 標高500m以上あった最初の登りでさらに2人に抜かれました。雨と霧は続きます。

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 晴れていれば絶景だと思うのですが。

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 一つ目の登りを終えたところで、私は一人昼食。

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 うに丼は売り切れで3色丼(1500円)

 下北半島の先端大間までひとり旅。若い二人に無理して付いて行ったため、筋肉がかなり披露していました。1日目でスピードダウンすることは珍しいです。

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 第1チェックポイントの大間崎。ここからメールに写真を添付して事務局に送ります。大間だけ少し晴れていました。

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 下北半島北東部は、原子力関連施設の巣窟です。そのため道路はよく整備されていますが、鉄策があったり監視カメラがあったり、気持ちの悪い所です。誰も居ない中(住民も)、巨大施設のほとりを走り続けます。予想以上にペースが遅く,夕方になってしまいました。

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 そして痛恨のルートミス。この交差点、右折すべきところが、真っすぐ行ってしまいました。私は今回もルートを全て暗記したつもりになっていましたが、ある程度土地勘のある北海道ならまだしも、全く初めての他県では甘かった様です。往復10km近いロスになってしまいました。若者は皆スマホに事務局が流したルートをアプリで入れています。この時、もうガラケーはダメだと痛感しました。

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 そして夜中の八甲田登り。七戸から登り始めて小屋の上にフクロウがいて、ライトで照らしたら飛び立っていったのがかっこよかったです。

 この登り、標高1000mまで登りますが、斜度が半端ではありません。予定では遅くても0時までには400km地点の酸ヶ湯に着く予定でしたが、0時はまだ登り始めでした。

 登りながらも眠くなります。路上で一度5分くらい寝ました。

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 そして、たまらずドアの無い谷地温泉のバス停でカッパを着たまま横になりました。寒かったけれど、そのためか虫があまりいなかったのは助かりました。寒さに震えながらも2時間以上熟睡したようです。ガーミンもここで切れました。

 起きてみると、うっすらと夜が明け始めていました。

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 すでに4時を回っていました。予定では夜中2時までにはここから60㎞先の弘前のホテルに行く予定でした。

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 走り出してさらに酸ヶ湯まで登ります。

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 笠松峠を越えて少し下ると第3チェックポイントの酸ヶ湯(400km地点)です。

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 酸ヶ湯から黒石まで下り、弘前へ。ホテルに着いたのは6時半前。午前1時チェックイン予定でしたから、この時点で5時間半遅れています(2時間分は睡眠しましたが)。

 シャワーに入り、1時間だけ寝て、ドライヤーでシューズと靴下を乾かし、バイキングの朝食を頂きました。

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 残り200㎞。8時半前に出発です。2日目は良く晴れていて暑かったです。

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 岩木山も見えます。

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 りんご畑と岩木山。いつもの私ならば、夜中は6時間ぐらい寝て、完全に体力を回復して2日目を走るのですが、どう考えても寝不足。眠たくなるとペースが知らず知らずのうちに落ちてしまいます。

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 そして、鰺ヶ沢という町で寄ったコンビニ。スタートしようと思ったら、車止めの縁石に乗り上げで落車。左ひじから出血してしまいました。再びコンビニで大きめの絆創膏を購入してスタート。向かい風の中睡魔と闘いながら津軽半島を北上します。

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 十三湖で写真を撮っていたら、地元青森から参加のK藤さんが通過。「どうして速い人がまだこんなところにいるのですか?」みたいなことを言われました。

 そこからはK藤さんと一緒に走りました。楽しかったです。

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 もう、タイムを気にしなくなった私は、「おさかな海岸」というお店に寄って昼食。K藤さんは少し先のコンビニで昼食。

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 この定食で1300円。ホタテは生でしたし、メバルの刺身が特に甘くて美味しかったです。

 再びK藤さんと合流し、今日のメインイベント竜飛の登り。

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 K藤さんの話では、行ってみたい峠3位に選ばれたとか。下から見て、海沿いに道が見える峠というのは確かに珍しいかも。

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 しかし、傾斜はきついです。

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 K藤さんは、コンパクトクランクに28歯のギア。私は39-25。きつくてずっとダンシング。それにしても重いと思ったら、フロントがアウター(51歯)のまま半分以上登っていました。頭も疲れていたのですね。

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 K藤さんは岩木山ヒルクライムとかで年代別で優勝している方だそうです。

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 頂上で、「いつも一人で来ているから自分が登っている写真を撮ることが出来ないので、お互いに撮り合いっこしましょう」と言われ、一人ずつ少し下に降りて登り返し写真を撮りっこしました。楽しかったです。

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 反対側は竜飛岬と北海道が見えました。

 下って竜飛からしばらく一緒に走りましたが、K藤さんが補給。私は昼の食事で十分カロリー摂取していたので、先に行かせてもらいました。

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 最後の第5チェックポイント。ここからゴールまで60kmほど。最後気合を入れなおして2時間で行こうとしましたが、少し前まで吹いていた北風が収まり無風に。それでも踏みまくりましたが2時間とちょっとかかってしまいました。

 暗くなった17時4分にゴール。走行会参加者8人中6番目。36時間34分。最初一緒に走った若い二人は24時間台と29時間台。24時間台のK君は一晩ならば夜眠らないタイプ。F君や私は夜眠るタイプ。600㎞では前者が有利になります。一緒に走っていて、昼間だけならF君の方が速く感じました。それにしても24時間台は速い。K君は「キャノンボール」と称して日本最速タイムを各地で出している様です。

 そのK君に100㎞地点まで無理して付いて行って潰れた私は、8年くらい前の自分と比べてもかなり衰えていることを痛感しました。また、スマホツイッターを使用していないことにも取り残された感を感じました。

 もう無理はせずに、美味しいものを食べたりしながらのんびり走ることにした方が楽しいのかもしれません。