先日は北見300と北見200の2本のブルべに参加しました。
ブルべは基本的に、あらかじめ主催者が決めたルートをたどって走り、制限時間内に完走して認定を受けるサイクルスポーツです。
私は、今回の2本のブルべ、コースを全て頭で暗記していました。
ブルべのコースはあらかじめ明示されています。かなり早い段階からRidewithGPSでコース情報が公開されます。今回の北見300の場合、以下です。
BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠/2023 - でのサイクリング 北見市, 北海道 (ridewithgps.com)
さらに、実施2種間くらい前には、詳細なキューシートが公開されます。
大集合Qsheet v1.0(724).xlsx (live.com)
参加者はRideGPSのデータを自分のスマホに入れて、それを見ながら走る人が多いです。古典的には、キューシートを持つか、それを自分なりに加工して、交差点ごとのコマ図にしたり、今回のT口さんの様に1枚の図にしたり、それぞれ工夫をしていました。
私は、オリエンテーリングやアドベンチャーレースなどのナビゲーションスポーツによく参加します。ナビゲーションスポーツとしてブルべを見るとどうなるでしょう。
オリエンテーリングの場合はスタート直前に地図を渡されます。アドベンチャーレースでも1時間前とかに渡されます。したがって、十分に地図を見る暇もなくスタートすることになります。当然、走りながら地図を見てコースを選択していくことになります。
ブルべの場合、チェックポイントが何か所かありますが、そこにたどり着く道も指定されます。大抵は、指示された道が最短になるか、自動車が少なくて走りやすい道になっています。
オリエンテーリングやアドベンチャーレースは、チェックっポイントに順番に行けばよく、そこまでの道は選択自由です。
ブルべは完全に指定された道をトレースしなければならないという点では、オリエンテーリングやアドベンチャーレースよりも厳しいと言えます。
しかし、ルートは何か月も前に公開されているのです。1時間前だとか、15秒前だとかに初めて見てよいルールから考えると、とんでもなく早い時期から地図を確認できるのです。となれば、事前に全てのルートをチェックして、覚えてしまうのが一番無駄のない方法だと私は思っています。
■私のブルべルート暗記方法
①RideGPSのデータでスタートからたどりながら、同時に別画面でGoogle mapを開き、たどって行きます。
②特に交差点では、ストリートビューに切り替え、青看板・交差点の雰囲気・目印になる建物などをチェックします。
③余裕があればキューシートも軽くチェックします。特にCPや通過チェックはRideGPSには無いので、必ずチェックしストリートビューでも確認します。
④最後に、国土地理院の電子地形図でスタートからゴールまでたどります。地理院の地形図は道道番号だとか、コンビニ名だとかの固有名詞がほぼ消え、代わりに等高線がはっきりわかります。これをやってみると、坂の傾斜とかがGoogle mapでは分かりずらかったものが少しイメージできるのと同時に、分岐とかで固有名詞が無いためにどちらに行ったらよいかわからなくなる時があります。この感覚はうる覚えで暗記していて現地で分からなくなった時の感覚に似ています。そういう場所は、もう一度ストリートビューで確認します。
これで、道内の600㎞くらいまでなら、一切スマホもキューシートも見ることなく終えることが多いです。交差点で迷わずに行けるということは、スピードが落ちないことも意味します。オリエンテーリングでスピードが落ちるのは、自分の判断が正しいのか不安になって地図を確認する瞬間です。
ただ、自分の記憶を過信してミスコースをしたら大きなロスです。実際、青森RAAで下北半島の分岐を間違って10km以上無駄に走ったことがあります。
それ以来、スマホにしてRideGPSを自分も入れようと思っていました。しかし、RideGPSは入れていません。ただし、スマホは持つようにしています。いざとなればキューシートをダウンロードできるし、そこまでいかなくても、地図アプリ(iphonに入っているマップとか)を開けば、自分がどこにいるのかわかり、暗記したコースに復帰できます。
実は、今回の300では、宇宙天文台に行く右折ポイントが、90%以上は合っていると思ったけれども確証が持てずにマップを見ました(合っていました)。また、網走市内でも(何度も通ったことがあると思い予習が不十分でした)不安になりマップを見たら、もうすく網走駅で合っていました。
パラダイスウィークを全て走るとか、1200以上とか、本州の複雑なブルべとかでは、暗記だけで乗り切るのは難しいと思います。が、ナビゲーションスポーツをかじったことのある人間ならば、やはりあらかじめ公開されている情報を自分なりに取り入れておくのは当たり前のことなのではないかと思っています。