羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

ニセコエクスペディション3

 MTBオリエンテーリングMTBの軌跡です。

 MTB 96㎞(9時間13分)

 オリエンテーリング 5.4㎞(1時間46分)

 MTB 29.7㎞(3時間53分)

 

 私たちが蘭越のPC18/TA6に着いたのは16時半頃です。ここでパックラフトを畳んで預け、30分間以上の強制休憩です。キッチントラックも来ていて、カレーライスに豚汁、テントサウナもありました。

 私は少し低体温症になりかかっていたのか、全ての動作が遅く、テントサウナにも少し入りました。

 ここからはMTBが長い。でも、自転車だと風を切って寒いけれど、パックラフトを漕ぐよりも運動が激しく内部から熱も出てきました。

 蘭越から昆布にぬける、長い山道は通ったことのない道でした。ここの登り頂上近くで、何とラッセル隊に追いつきました。しかし、PC19を探すのに我々は時間がかかってしまい、先にラッセル隊に行かれてしまいました。

 PC20には、スリーピングシープとラッセル隊は既に来た後でした。ここで、夜装備に変えます。

 ニセコから真狩の神里方面にぬける道も全く初めての道。ここを登って頂上近くで、今度はスリーピングシープに追いつきました。峠を越えて下りになると、スリーピングの方が速いのでまた抜き返されます。夜の下り相変わらず速い!

 PC21は林道から少し左上に斜めに上がった小道の奥にありますが、私がそこを見つけました。10mくらい上がると、スリーピングのバイクが隠してありました。後続のチームに場所のヒントを与えないなかなかしたたかなチームです。PC21にしかし、ラッセル隊が来た形跡がありません。抜いていないので、どこかで間違ったのでしょうか。この瞬間に、少し勝利するかもと思いました。メンバーの誰もがそれを口にはしませんでしたが。

 さらに進みますが、私には例の夜の眠さが出てきました。PC21の三ノ原の手前で、休んでいるスリーピングシープを抜かしました。トップです。

 ルスツイーストマウンテンの裏側にある林道を登っている時も私の眠さは続きます。チームのJさんがしりとりをしてくれたりして何とか進みました。

 喜茂別のコンビニで「5分だけ眠らせて!」と言って路上に横たわり、本当に私は5分だけ寝たそうです。

 そして午前2時ごろに昨年私が怪我をした古いゴルフ場でオリエンテーリングが始まりました。場所・時間帯とも昨年と同じで、嫌な予感。地図をもらって普段では考えられないくらい慎重に回りました。特に4番のポイントはたまたまですが昨年私が怪我をした4番のポイントとほぼ同じ場所にありました。

 オリエンテーリングの終わりごろ明るくなってきましたが、オリエンテーリングを始めたラッセル隊とすれ違いました。

 最後のMTBはロードを少し走ったあと、何とスキー場の頂上までMTBを押して上がります。太陽も登ってきました。これは最後に何と言うことをさせるのか。さすがは田中正人!MTBに乗ればラッセル隊よりも我々の方が速いけれど、押すとなるとランと同じですからラッセル隊の方が速いです。

 頂上のポイントを見つけるのにも少しミスをしましたが、頂上のポイントは晴れてきて気持ち良かったです。

 そして慎重に下ります。頂上近くまで登ってきているラッセル隊とすれ違いました。差は小さくなっていますが、安全圏内の感じがしました。

 そして、ルスツリゾートに戻り、自転車を置いて最後500mほど公園内を走り(もう走ることは出来ませんでしたが)、ゴールへ。

 最後はみんなで手を繋いで感動のゴールテープを切りました!

 少しの差で2位のラッセル隊もゴール。敢闘を称えあいました。

 相移動距離220㎞、総合時間31時間55分でした。MTBとラフトは座っているので足や膝への負担が少なく、私には休んでいる様にも感じる区間(だから眠たくなる)です。それが長かったのが一つの勝因かもしれません。もう10㎞ランをしていたら、足の裏全体が水膨れになった気がします。

 表彰式で田中正人氏が結果的に仕掛けたことになったちょっと考えられないサプライズがありましたが、アナログの得点集計は大変だったと思います。

 一昨年2位、昨年怪我でリタイヤ、そして今年はリベンジして優勝と、あまりにも出来すぎです。何よりも全員での完走を第一に一緒に走ってくれた蝦夷モモンガのメンバーに感謝です。そして、この大会を一緒に走ってくれた他チームの面々、スタッフの方々、カメラマンの方々、大事な時期に休暇を取らせてくれた職場の方々など全てに感謝します。ありがとうございました。