羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

『サイゴン陥落の日に』

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サイゴン陥落の日に』 中山夏樹 著 平凡社2018☆☆☆京
 4編の短編からなる炭鉱本ですが、最初の二つ『サイゴン陥落の日に』と『西北の地から』がとても面白かったです。「サイゴン」は日本で当時珍しい南ベトナム政府留学生と男女の日本人学生との40年後の再開約束の話。「西北の地から」はシベリア抑留の経験を持つ祖父の日記を読む孫の話。いずれも、私自身がそれを共感できる年齢にかかっているということなのでしょうか。