『秘境添乗員』 金子貴一 著 文芸春秋2009☆☆☆☆小
最初、秘境とか言っても所詮添乗員として行けるところはしれているから、その程度の本だと思って読んでいました。
しかし、この本、中盤から完全に著者の自分史です。
小学校時代はいじめられ、中学校は不登校。高校時代にアメリカ留学する頃から変わってきて、その後エジプトに7年間留学。そのころからアラビア語や英語の通訳、イランイラク戦争あたりから一部ジャーナリストとしての活動もしています。
アラビア語と英語が話せるというのは(ロバ語も?)日本人としてはけっこう貴重なことで、陸上自衛隊のサマワにも密かに通訳として派遣されていたそうです。
あまりに個性が強すぎて、一緒にいたら必ず私とはぶつかってしまうと思いますが、面白い人であるこは否定できません。
こんな人がいたんだという感じで、不思議な本でした。