2021-09-10 『アンブレイカブル』 日記、コラム、つぶやき 『アンブレイカブル』 柳広司 著 角川書店2021☆☆☆☆潮 治安維持法下の日本。特高警察を指揮する立場の内務省役人クロサキが一人の主人公となっている4篇の短編小説集です。小林多喜二も出てきます。小林の小説は大どんでん返しで悲惨な部分はありません。他の短編では拷問のひどさなども垣間見ることのできる部分もありますが、ミニミステリー小説としても面白いです。この重いテーマで、こういう小説を書くことができるって、すごい力かもしれません。