『ぷらっとヒマラヤ』 藤原章生 著 毎日新聞出版2021☆☆☆余
58歳の毎日新聞の記者が、友人と二人で(3人のシェルパのガイドで)2019年にダウラギリに挑戦する話です。
著者の経歴を見ると、2歳年上で私と同じ大学出身でした。なんか前にも似たことあったなと思ったら、以前に読んだ『絵はがきにされた少年』の著者でした。
『絵はがきにされた少年』: 羊蹄・ニセコを走る、世界を走る? (cocolog-nifty.com)
登頂記だと思って読んでいたら、途中から自分の少年期からの回想なども入り、恐怖と勇気、自由、達観と情熱などに関する心理学書というか哲学書というか、そういう方向へかなり脱線します。
58歳で山をかじっている一般人という共通した部分があり、私は大変共感する部分もあって読めましたが、世代が違うと「何書いてるんだ?」という風になるのではないでしょうか?
一番、著者も私も勇気をもらったのが、スペイン人カルロス・ソリアさんとの出会い。2019年当時81歳で、60歳から8000m峰を10座も登った人だそうで、彼から見れば50歳代はまだまだ若いのかもしれないという気になってきました。