『四分の一世界旅行記』 石川宗生 著 東京創元社2021☆☆☆余
コロナ禍で海外に出ることが出来なくなる直前の旅行記の様なエッセイの様な小説のような本です。単なる旅行記では誰も読む必要のない時代に入っており、作家として旅行記を書くために、出会った人を中心に工夫して書いています。でも、難しい時代になったなあと思います。オーヴァーツーリズムも含めて。
舞台は中国、パキスタン、キルギス、ウズベキスタン、カザフスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア、トルコ、ブルガリア、ギリシャ、アルバニア、マケドニア、コソボ、セルビアと続きます。私が行ってみたいウズベキスタン西部からカスピ海のあたりは特に興味を持って読めました。トルクメニスタンには著者は行っていませんが、ビザの取得がめんどくさそうでした。アルメニアの美人の多さやジョージアの食事のおいしさなど、改めて興味が湧いてきました。