羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

『正々堂々』『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

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『正々堂々』 西村宏堂 著 サンマーク出版2020☆☆☆☆☆倶

 LGBTQで、僧侶でメイクアップアーティスト。それもミスユニバースの第一線で活躍している。しかし、高校を卒業し、アメリカに渡って、ある出会いがあるまでは、男性として暗く辛い日々を過ごしていたそうです。

 とても共感して読めました。少しだけLGBTについて理解できた気がしました。浄土宗の僧侶でもあるので、その部分でも共感できるところが多かったです。

 これからどう生きていこうかということについて、LGBTであろうがなかろうが刺激を受けました。「自分の気持ちに嘘をつくのは罪である」とか「自分が好きになれる自分にアップデート」だとか。そして、私もアイシャドーとやらをやってみようかと一瞬だけ思いました。

 LGBTQのQは性的マイノリティ全体を指すQ(クィア)なのだそうです。

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『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』 庭田杏珠・渡邉英徳 著 光文社新書2020☆☆☆☆倶

 過去の白黒写真をカラー化するだけでこんなにも印象が変わりインパクトがつよくなるものなのですね。広島を中心に沢山の写真が紹介されています。

 そのうち何枚かは実際に生き残っている方から情報を聴いて着色の色を修正したりしています。一番印象的だったのは、認知症のおばあさんが、カラー化した写真を見たら記憶がよみがえり、その花はタンポポだったと言ったというエピソードでした。

 戦争へ向かい、突入し、敗戦を経験した人々の思いが今までの白黒写真では感じなかったレベルで伝わってきました。