『黒部源流山小屋暮らし』 やまとけいこ 著 山と渓谷社2019☆☆☆☆高
黒部川源流の薬師沢小屋で12シーズンスタッフとして働いている女性が奇麗な絵とともに書いた本です。山小屋の暮らしがとてもよくわかりました。電子地形図を見ながら読んだので、行ったことないのに太郎平小屋、薬師岳、薬師沢小屋、高天原山荘などの位置関係がしっかり頭に入ってしまいました。
赤木沢の沢登りのことも出てきて、ネットで検索すると、本当に美しい写真が出てきて行ってみたくなりました。
経営が同じ兄貴分の太郎平小屋を角幡雄介も一時手伝っていたこともあったというのにも惹かれました。
一人の人間の生き方としても面白かったです。
『仕事にしばられない生き方』 ヤマザキマリ 著 小学館新書2018☆☆☆☆高
こちらも、魅力的な生き方をしている女性の本です。古代ローマ人が日本の銭湯に入るという『テルマエ・ロマエ』という漫画の著者でした。しかし、いきなり17歳でイタリアへ単身留学するなど、かなり激しい生き方をしています。住んだ場所も、東京、札幌、フィレンツェ、キューバ、札幌、シリア、リスボン、シカゴ、イタリアと変遷しています。私は年代的にも大変共感できる部分が多かったですが、日本ではとりあえずはじかれてしまう人だろうなと思いました。面白かったです。