羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

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『島虎の町おこし奮戦記』

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『島虎の町おこし奮戦記』 島本虎三 著 第一書林1988☆☆☆☆☆仁
 社会党代議士から突如仁木町長となった島虎さん。私も小学生の頃から、社会党の議員として島虎さんは認識していました。また、私の父が「島虎さんはすごいんだ」とよく言っていたし、国会議員を辞めて仁木町長をやった事だけは知っていました。
 仁木町公民館の図書室でこの本を見つけました。
 面白かったです。時代が日米貿易摩擦からバブルを迎える頃に発行されています。それほど昔なのに、地域つくりの島虎さんの視点と実際に行ったことは、現在でも十分通用するとい思いました。当時の町民には島虎さんの考えは時代の先を行き過ぎていて理解されなかった部分もあったのかもしれません。
 西武やアリスファームとの関係も興味深かったです。時々私もランニングで仁木町を走るし、町民スキー場を利用させてもらったりしますが、あちこちに点在する施設のほとんどが島虎さんの時代にできていました。でも島虎さんは、箱物以上に人を重視していました。若者と子供です。
 3期目に当然立候補をするだろうと誰もが思っていたところ、深い意図があって不出馬。それを思いとどまってもらおうと企画された町民集会に1200人もの町民が集まってしまったそうです。止め際も凄い。感動しました。