言わずと知れた新渡戸稲造の代表作。日本を西洋に紹介するために英語で書かれた本です。今更ですが、読ませていただきました。
それにしても新渡戸さんの博学ぶりには驚くばかりです。西洋人に理解してもらうためということもあるのでしょうが、引用やたとえとして実に多くの思想家や作家が出てきます。もちろん日本や中国も含めてですが。そしてキリスト教徒でありながら、さりげなくキリスト教に対する批判させしているのも、フラットな感覚で凄いと思いました。
私自身も、単純に「武士道精神を失ってはいけないな」と100年以上経っているのに素直に思ってしまいました。切腹の描写なども大変勉強になりました。