『冒険歌手』 峠 恵子 著 山と渓谷社2015☆☆☆☆京
2001年にヨットで日本からニューギニア島に向かい、川をさかのぼり、4000m峰に登り、幻の犬を追い、日本兵の遺骨収集もした3人の冒険紀です。その3人の一人が、なんと早稲田探検部の学生時代の角幡唯介です。
峠さんがこの探検に応募したのは、「それまで自分があまりにも苦労を知らなかったから」。それでこんな過激な冒険に出てしまったのですから、元々何か持っていたのでしょう。しかし、探検や登山の全くの素人と一緒に行くこととなった角幡君たちは、実はすごく困ったのではないでしょうか。
少し読みずらいところはありますが、やっていること自体が面白いのです。途中から目的が見えなくなってしまっているのも面白いです。普通は冒険するとしても、彼らがやったどれか一つに集中してやると思うのですが…。