石原慎太郎が田中角栄になったつもりで一人称で書いた田中角栄の自伝みたいな本です。ロッキード事件の裏側とか、周恩来と会った後の毛沢東との会話とか、なるほどと思う部分もありましたが、何か石原慎太郎に騙されている様な変な気分になりました。
『がん消滅の罠』 岩木一麻 著 宝島社2017☆☆☆仁
「このミステリーがすごい大賞」受賞ということで読んでみました。岩木さん自身が国立がん研究センターに従事したことがあるそうで、海堂尊さんを彷彿とさせます。時間もあったので一気に読みましたが、なかなか面白かったです。しかし、医療に明るくない私でも、そんなことは無理なんじゃないのかなと思うような漫画的設定が多くて、ある意味リアリティーに欠けている気がしました。最後の一行は理解できませんでした。