都留文科大学の教授が書いているけっこう専門的な本です。表面的な部分のみではなくその背景について、教育行政や法律も詳しく分析しています。それでいて、実際の教育実習の様子などをインタビュー形式で紹介している部分もあります。
そしてもう一つは子供中心主義。国家による到達目標の設定をやめ、地域と教師に全てを任せた一人一人の子供に寄りそう教育が、結果的には全体の底上げにつながっている様です。
この本では、さらにOECDやEUの教育制度の変遷についても触れられており、少し難しいですが広い視点から教育政策についてとらえることができます。