羊蹄・ニセコを走る、世界を走る?2

自転車、クロカン、オリエンテーリングが趣味

全日本スキーオリ2016ロング2位!

 今日はスキーオリエンテーリングのロングでした。受付でH江さんに、「昨日のリレーの結果見たら、ノーミスで速かったですね」と言われました。第一人者は人格も素晴らしいです。

 バスで泉川の方へ移動しスタートを待ちます。2,3日前までは、雨とか吹雪とか、とんでもない天気を予想していたのに意外にうす曇り。競技の途中からは何と晴れてきました。

 抽選の結果私はM21E(男子選手権部門)最終スタート。2分前に北大では一番速いK君がスタートして行きました。

 1枚目の地図。ポイント1は慎重に。取りました。次のポイント2(だと思い込んだポイント)に向かいます。ここも順調に取ったつもりでポイント3を探すと、今まさに取ったのはポイント6でした。

 またまた序盤でやってしまいました。精神的にかなり来ました。しかし、ロングだから少しずつ挽回していくしかないと思いかえし、競技を続けました。(オリエンテーリングでは、不通過は失格ですが、関係ないポイントを取っても、その後元の順番に取れば失格にはなりません。)

 ポイント1の近くを通過すると8分ほどですので、このミスで多分5分ほどロスしました。

 その後は、大きなミスは無くポイントを取ります。ロングは標高差が大きく、540mの峰の上のポイントはスキーを脱いで登ります。尾根の下りは恐怖でハの字や新雪に逃げたり転んだり。今日は一度、直径10cmほどの木に右肩を強くぶつけて転倒してしまいました。

 天気は良くなって来て、スキーも結構滑ります。だんだん調子を上げて、1枚目終了。1時間10分ほどかかっていました。

 2枚目の地図の最初のポイント12は、スタート地点から本当に近くなのに、また通り過ぎて、一つ先のポイントまで行ってしまい、番号が違うことに気付いて引き返しました。中くらいのミスです。

 しかし、その後はほとんどミスなくペースも変わらずです。2枚目の地図は下の方から別の尾根の中腹まで登る設定があり、ここはどのコースを取るのか、選手により判断が大きく別れそうでした。私は一部雪原をショートカットし、トラバース気味に林道へ出た後、ツボ足で直登する方法を取りました。このあたりから、先にスタートして行った北大生らの姿が見える様になってきました。

 一番高いポイントからは、モービルで圧雪されたコースを下らずに新雪の沢をトラバース気味に下りました。このコース選択は誰もしていなかった様で、完全なバージンスノーを下るのは最高の気分でした。

 しかも、下りのロスが少ないのか、北大生の姿が大きくなってきました。

 最後のポイントを取ってゴールすると、2分前にスタートした北大生、さらにその前にスタートしたA井さんもゴールした直後だった様で、その時点で2位を確信しました。

全日本スキーオリ2016ロング2位

 タイムは2時間00分37秒。ピアンタで計測した移動距離は約16kmでした。

 後半で差が縮まった様ですが、私のペースは一定で、大学生とかが2周目はバテた様でした。私はもう2,3時間くらいならまだ同じペースで行けそうでした。

 表彰式会場では、学生選手権に行ってきた北大の女子学生がおみやげに持って来た巨大なロシアのクッキー?がふるまわれました。私も知らない食べ物でした。

 表彰式後に、優勝したH江さんから声をかけていただき、と3位になった北大のK君と一緒に写真を撮ったのが嬉しかったです。

全日本スキーオリ2016ロング2位

 有力選手が出ていなかったとは言え、全日本で2位になれたのは大変嬉しいです。そして、冗談みたいな話ですが、ワールドカップとか世界選手権とかも、全く手の届かないという訳ではないというニュアンスの事をSさんに言われました。

 表彰式が終わり、帰路につくと凄い吹雪です。本当に良いタイミングでレースが出来たことに感謝です。

 いつもの年はスキーオリの全日本大会が3月に行われていましたので、私としてはクロカントレーニングのピークが過ぎて身体がクロカンモードでなくなってしまった時に行われている感がありました。しかし、今年は2月でしたので、クロカンシーズン真っ只中でレースを迎える事ができました。私の自覚としては例年よりクロカンの走力が落ちている気はしていました。でもシーズン真っ只中で、札幌国際、千歳、大滝の大会を、スキーオリのトレーニングに兼ねることも出来ました。

■反省

・12月のスプリント、昨日のミドル、今日のポイント2と地図交換後のポイント12。いずれもスタート直後で大きなミスをしています。今日は昨日の反省にたって、慎重に取りにいったつもりなのにこの体たらくです。スタート直後に冷静になる事。これは肝に命じたいです。

・H江さんの登りは、かなりの急斜面でもV字で速い。急いでいる様には見えないのに一歩一歩が大きく進み、大きく離されました。あの登りに少しでも近づきたいです。また、シングルトラックでのストックワークのみによる「押し」も強化すると武器になると思いました。

・パンチングのテクニックは、今日のロングは何故かうまく行きました。近くでうまく減速して転ばずに止まり、左手で紐に付いているユニットを引き寄せ、右手に付けているカードを素早くはめる。これで2,3秒変わって来ます。転ばずに止まる、クロカン板を使った重い新雪でのパラレルターンがもっと上手になりたいです。

・ストックの改良は必要。今日はそうでもなかったけれど、埋まってしまうと大きくディスアドバンテージになってしまいます。